2020 年振り返り
以前
年内にその年の振り返りをするようなやつは信用できない
という言葉を見かけて、0.5理ぐらいあるなと思ったので年明けに振り返りをします。
2020 年やったこと概略
時系列にまとめてもおもしろくなさそうなのでカテゴリごとにまとめた。
- 2020 年やったこと概略
- マツコの知らない世界 「マツコの知らないキーボードの世界」に出演した
- 型システムに入門した
- キーボードのアイディアスケッチをした
- 3D プリンタに真剣に向き合った
- マンガ・小説等 100 冊強読んだ
- ほぼ週刊キーボードニュース 48 回放送した
- ハロー、自作キーボードワールド連載継続した
- HHKB ユーザーミートアップ vol.4 パネリスト参加・エヴァンジェリスト任命された
- Self-Made Keyboards in Japan Discord Server のアップデートをした
- お絵かきした
- まとめ
マツコの知らない世界 「マツコの知らないキーボードの世界」に出演した
なんだかんだ一番大きな出来事はこれかなと思います。自作キーボード作ったり本書いたり YouTube での配信を企画してたりしたらこうなりました。人生何があるかわからない。
マツコの知らない世界の収録裏話的なのは ほぼ週刊キーボードニュース でだいたい喋ってもらってしまったのですが、マツコさんの引き出しの多さと会話の一歩先二歩先を行く頭の回転の速さ、そして番組スタッフの方の熱意がともかくすごかった。
マツコの知らない世界では、プレゼンターはスタッフの方と進行について事前にめちゃめちゃ準備するのですが、マツコさんとは収録本番ぶっつけで話をします。なので文字通りプレゼンターはマツコさんにテーマを魅力的に伝えられないといけません。
収録直前は「キーボードに興味を持ってもらえるだろうか…」と非常に不安でしたが、もともと編集者でありエッセイストであるマツコさんはキーボードに馴染みも深く、大変興味を持って話を聞いていただくことができました。場の空気が凍らなくて本当によかったです。
打鍵感等の伝わりづらそうな内容については補足を用意するなど様々なパターンを想定して対応できるようにもしていたけれどこちらも杞憂で、マツコさんの理解がとても速くポンポンと話が進み、ときにはこちらの想定していた着地点に先回りをされてしまうこともあって刺激的でした。
もちろんキーボードの世界だったのでキーボードの話をしたのですが、マツコさんの引き出しが本当に多く VTuber についても理解があって、以前マツコさんが共演された「ふくやマスター」の話も飛び出したりと放送に乗らなかったところでもたのしく会話できました。放送されたのは 30 分足らずですが、当初の予定を大幅に上回って 2 時間弱お話させてもらっちゃいました。役得。
スタッフの方も事前準備の質と量が凄まじく、自作キーボードについてめちゃくちゃ勉強してくれ、遊舎工房で自作キーボードデビューまでしていました。この熱量で毎週放送をしているのですから本当にすごいし、編集もプレゼンターの意思・意図を尊重しつつおもしろくテンポよくしてもらって頭が下がりました。人気番組の理由を垣間見た気がします。
番組作りの裏側をすこしだけ体験させてもらいましたが、ものづくりの現場というのはやっぱりいいですね。マツコさん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
型システムに入門した
もう一つ大舞台での発表ということで、「5 分ではわからない HM 型推論」というタイトルで 型システム祭りオンライン で LT 発表、わいわいswiftc でもう少し内容を充実して再演しました。
型システムについてはちゃんと体系的に勉強したいなぁと思っていたので、今回この型システム祭りオンラインの開催をきっかけに締め切り駆動で入門しました。
型システム入門といえば Pierce 先生の「型システム入門」 なんですがそちらはまだ途中までしか読めておらず、「型システム入門」の内容をコンパクトにまとめたと言われている五十嵐先生の「プログラミング言語の基礎概念」を読んで発表に挑みました。α変換あたりの説明がちょっと怪しい。
プログラミング言語の基礎概念 ((ライブラリ情報学コア・テキスト))
- 作者:五十嵐 淳
- 発売日: 2011/07/01
- メディア: 単行本
型システムというとどうも数学的な記述法がハードルが高く感じますが、実際には結構シンプルな話でおもしろかったので、もっと型システムをたのしめる人が増えるとおもしろそうだなと感じました。間違ったことを広めるな、みたいなお咎めがありそうですが… (指摘お待ちしています)。
型システムについては本当に入門の入り口の入り口ぐらいしかまだできてないので、もう少し勉強して実際に手を動かしてなんらかの記事にまとめたい。
キーボードのアイディアスケッチをした
どういうキーボードが自分はほしいんだろうなぁ、というのをもう一度考え直してアイディアスケッチをしていました。
modulo の試作がどうにも納得行くものにならず一旦だいぶモチベが落ちていたので、いっそのことゼロベースで自由にやりました。結果なんとなく納得の行く方向性が見えたのでよしとしています。
これだけだと「わたしのかんがえたさいきょうのキーボード」になってしまうので今年はこれをモノにしたい。
3D プリンタに真剣に向き合った
上記のようなアイディアスケッチで立体的な形状のキーボードが欲しくなってしまったため、従来どおりのアクリルサンドイッチの設計と互換性を保ちつつ、3D プリント / 金属切削でのケースが欲しくなりました。
特に 3D プリントについては今まで試作にしか役に立たないだろうとやや斜に構えていたのですが、だいぶ心打たれる出来事があったのでとりあえずの道具ではなく最終製品に使えるように取り組み始めました。沼ったとも言います。
今年は仕事でも 3D プリンタが役に立ったりとわりと活躍してくれてよかったです。
ずっと内部の詳細については目をつぶっていましたが、改造を通して 3D プリンタにだいぶ詳しくなれたのでそのへんの知見もまとめていきたい。
マンガ・小説等 100 冊強読んだ
Kindle さんによると今年は Kindle で 108 冊読んだそうです。その他紙で読んだ本がいくつかあるはず。
一部の読んだ本には書評をつけました。
FANBOX の方にも随時日記的に書評をつけています。よかったらフォローや支援お願いします。
ざっくりよかった本選抜しようと思ったけど長くなりそうなので別記事。
ほぼ週刊キーボードニュース 48 回放送した
2019 年からスタートした「ほぼ週刊キーボードニュース」、2020 年は第 44 回から第 91 回まで全 48 回放送していたようです。4 回/月 のペースなので「ほぼ」は達成できた感じです。その他番外編の放送も含めると結構やりましたね…
公式サイトもできました。
びあっこちゃんの服装が変わったり、夏頃から新コーナー「#私の60キーボード」「俺のキーボードを見ろ!! #俺キー」が始まったり、遊舎工房さん、PFU さんからスポンサーしていただいたりと、今年も試行錯誤と変化の年でした。2021 年もやっていくのでよろしくお願いいたします。
ハロー、自作キーボードワールド連載継続した
こちらも 2019 年から引き続き連載を掲載していただきました。編集様には大変ご迷惑をおかけしております…
2020 年で自作キーボードのハードウェア・ソフトウェアについてはおおよそ内容を網羅することができました。2021 年はいよいよ 1 発目から「実践編」をお送りする予定ですので 2021 年もハロー、自作キーボードワールドと ITmedia さんをよろしくお願いいたします。
HHKB ユーザーミートアップ vol.4 パネリスト参加・エヴァンジェリスト任命された
毎年恒例になってきた HHKB ユーザーミートアップですが、そちらのトークセッションにパネリストとして参加させていただきました。
そして同時に HHKB エヴァンジェリストに任命されました!今までも ITmedia さんに HHKB のレビュー等掲載させていただいたり、キーボードニュースでも取り扱ってきましたが、今後も HHKB のいいところ・おもしろいところを発信させていただく他、ぜひとも橋渡し役として「HHKB / PFU に提案・物申したい!」をぶつけてもらえればと思います。
Self-Made Keyboards in Japan Discord Server のアップデートをした
管理人をさせていただいている自作キーボードコミュニティ、Self-Made Keyboards in Japan Discord Server に bot 管理のカテゴリを新設したり、Discord のコミュニティ機能対応などをしました。
今年も自作キーボードについて気軽に会話できる場が提供できるようにがんばります。
お絵かきした
今年のお絵かき KPI は公開する絵の枚数を前年度比増やすだったので増やしました。
KPI に over fitting した結果落書き多すぎねぇか?みたいなところはありますが、枚数描かないとうまくもならないと思うのでよしとします。2021 はもう少しお絵かきを手癖にしてうまくなりたいですね。
まとめ
今年は外圧的な、他の方にモチベートされたりマネジメントされた状態でのアウトプットが多く、個人的なプロジェクトに関しては勉強とか下準備みたいな物が多かったので、2021 年は自分からアウトプットしていく年にしたいですね。
最後になりますが、2020 年も大変多くの方にお世話になり、ご迷惑をおかけし、それでもなお支えていただきました。2021 年も、そろそろご指導ご鞭撻を賜る側ではなくご指導ご鞭撻しなきゃいけない側なのですが、なにとぞよろしくお願いいたします。